story1. 鬼おろし
カラダ健康、パワフル元気、ビューティーグルメな「しもつかれ」。「花田色エリア(R4+R50)のしもつかれは、ステキすぎる」っていうお話。
鎌倉時代の説話集である宇治拾遺物語に出てくる「酢むつかり」という料理が、「しもつかれ」の語源だという有力な説があります。
煎った大豆に酢や塩をかけた食べ物で、酢を打ったときのムッとする臭いや煎り大豆の表面にしわがより、ちょうど子供がむずかって顔をしかめたようだから「酢で憤(むつか)り」という言葉から、「すむつかり」。そこから転じて「しもつかれ」。その他、酢味漬かり、凍み漬かり、霜疲かれ、下野嘉例や下野家令・・・と、諸説あり。中でも下野嘉例の「嘉」には、「めでたいこと」との意味があり、下野国(栃木県)の祝いの料理からきた言葉だという説などにはフムフムと頷きたいところ。
煎った大豆に酢や塩をかけた食べ物で、酢を打ったときのムッとする臭いや煎り大豆の表面にしわがより、ちょうど子供がむずかって顔をしかめたようだから「酢で憤(むつか)り」という言葉から、「すむつかり」。そこから転じて「しもつかれ」。その他、酢味漬かり、凍み漬かり、霜疲かれ、下野嘉例や下野家令・・・と、諸説あり。中でも下野嘉例の「嘉」には、「めでたいこと」との意味があり、下野国(栃木県)の祝いの料理からきた言葉だという説などにはフムフムと頷きたいところ。
「しもつかれ」は、関東地方の一部と東北地方の一部で伝承されている郷土料理で、一口に「しもつかれ」といっても地区によって、それぞれの家庭によって多種多様な種類や呼び方があるようです。もともとは畿内や近江から東山道で伝承されてきたのかな?と想いを馳せれば楽しくもなってきますね。
初午(はつうま)、二月最初の午の日は、稲荷神社のお祭りで、豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願してお赤飯とともに「しもつかれ」をお供えします。
旧暦二月の初午の日は今の三月にあたり、ちょうど稲作を始める時期だったため農耕の神様を祀るようになったといいます。
「稲荷」は、「稲生り」「稲成り」から来ているともいわれ、神仏習合により、神はインドの農業の神、ジャッカルにまたがった荼枳尼天(ダキニテン)。そのジャッカルに日本では狐をあてました。インドのダーキニーを祀る修行者たちは、好物のネズミをフライにして供物として供えていたとも。殺生を禁ずる仏教では、その代わりに油揚げを供えるようになった。きつね、いなり寿司、きつねうどん、・・・、そうか!
旧暦二月の初午の日は今の三月にあたり、ちょうど稲作を始める時期だったため農耕の神様を祀るようになったといいます。
「稲荷」は、「稲生り」「稲成り」から来ているともいわれ、神仏習合により、神はインドの農業の神、ジャッカルにまたがった荼枳尼天(ダキニテン)。そのジャッカルに日本では狐をあてました。インドのダーキニーを祀る修行者たちは、好物のネズミをフライにして供物として供えていたとも。殺生を禁ずる仏教では、その代わりに油揚げを供えるようになった。きつね、いなり寿司、きつねうどん、・・・、そうか!
稲荷神社の総本社である伏見稲荷の主祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、別名が御饌津神(みけつのかみ)。
三狐神、きつねを古くは「けつ」といったそうですが・・・、日本の歴史は古事記や日本書紀の時代から神仏習合の時代を経ていろいろあってややこしい。
でも、稲荷神社ときつねはなんとなく・・・ウン!ていう感じですね。
三狐神、きつねを古くは「けつ」といったそうですが・・・、日本の歴史は古事記や日本書紀の時代から神仏習合の時代を経ていろいろあってややこしい。
でも、稲荷神社ときつねはなんとなく・・・ウン!ていう感じですね。
話は逸れましたが「しもつかれ」。材料はというと、これが素晴らしい。
鮭の頭、大根、人参、節分の豆まきのときの大豆、油揚げ、そして酒粕。
栃木県南・茨城県西のこのあたりでは、これがオーソドックスなのでは。
鮭の頭、大根、人参、節分の豆まきのときの大豆、油揚げ、そして酒粕。
栃木県南・茨城県西のこのあたりでは、これがオーソドックスなのでは。
鮭の頭の話にいく前に、一年中お世話になってる大根と人参。大根と人参というとお正月のおせちの精進なますを思い出しますね。紅白で縁起がいいし、冬の味覚で栄養や効能もご存知のとおり。
なますは、膾や鱠と書くように肉や魚も材料とします。そこで、北海道、青森県、岩手県、新潟県などの郷土料理、氷頭(ひず)なますの登場。
氷頭とは鮭の鼻先の軟骨の部分をさします。この氷頭なますが、弘前大学医学部の故高垣教授のひらめきにつながって、水産加工品の製造過程で廃棄されることが多い鮭の頭から医療素材や化粧品原料、機能性食品などとして期待されている注目のプロテオグリカンを抽出することに成功したそうです。
覚えておかなきゃ、プロテオグリカン!
弘前大学や地元企業との産学連携の取り組みが素晴らしいのももちろんですが、なんといっても鮭の頭。「しもつかれ」の鮭の頭、思川にも鬼怒川にも遡上してくる鮭、プロテオグリカン、保水力、アンチエイジング・・・
なーんか、つながってそうでうれしい気分です。
なますは、膾や鱠と書くように肉や魚も材料とします。そこで、北海道、青森県、岩手県、新潟県などの郷土料理、氷頭(ひず)なますの登場。
氷頭とは鮭の鼻先の軟骨の部分をさします。この氷頭なますが、弘前大学医学部の故高垣教授のひらめきにつながって、水産加工品の製造過程で廃棄されることが多い鮭の頭から医療素材や化粧品原料、機能性食品などとして期待されている注目のプロテオグリカンを抽出することに成功したそうです。
覚えておかなきゃ、プロテオグリカン!
弘前大学や地元企業との産学連携の取り組みが素晴らしいのももちろんですが、なんといっても鮭の頭。「しもつかれ」の鮭の頭、思川にも鬼怒川にも遡上してくる鮭、プロテオグリカン、保水力、アンチエイジング・・・
なーんか、つながってそうでうれしい気分です。
大豆は畑の肉といわれるように、必須アミノ酸をバランスよく含む良質なタンパク質とビタミン、ミネラル、脂質、イソフラボン、レシチン、サポニン、オリゴ糖・・・と文句なし!油揚げも大豆ですね。
そして、百薬の長ともいわれる日本酒をつくるときの発酵過程でできる酒粕は、近年注目されている発酵食品で、便秘改善、ガン予防、糖尿病予防、美肌効果、肥満予防、高血圧予防、血栓予防・・・と書いてるだけでも元気になれそう。
ということで、わが郷土の「しもつかれ」は、カラダ健康、パワフルで元気なビューティーグルメなのでーす。ステキすぎるでしょ!
と、「しもつかれLOVE」を書いてきましたが、実は、わが家の「しもつかれ」。
子供たちに食べさせたくて、伝承とは少し違う工夫をしています。
その1、鮭の頭が子供にとってはどうしても克服できない壁。な ので、焼き鮭の身だけを入れることにしました。
その2、酒粕を投入する前に子供たちの分を別にして、ほんのすこーしちょっぴりの酒粕でつくります。
その3、チョビ甘味付けのために、お砂糖少々使っちゃいます。
熱くても冷めても美味しいわが家の「しもつかれ」、子供たちも喜んで食べます。
少しずつ変わっていってもいいから、ずーっと伝えていきたい郷土の誇れる料理ですね。
子供たちに食べさせたくて、伝承とは少し違う工夫をしています。
その1、鮭の頭が子供にとってはどうしても克服できない壁。な ので、焼き鮭の身だけを入れることにしました。
その2、酒粕を投入する前に子供たちの分を別にして、ほんのすこーしちょっぴりの酒粕でつくります。
その3、チョビ甘味付けのために、お砂糖少々使っちゃいます。
熱くても冷めても美味しいわが家の「しもつかれ」、子供たちも喜んで食べます。
少しずつ変わっていってもいいから、ずーっと伝えていきたい郷土の誇れる料理ですね。
そうそう、忘れてならない「しもつかれ」のポイント、鬼おろしで大根をおろすこと。このすりおろした大根と酒粕のコンビネーションが、ビジュアル的には損をしているようです。
ですが、大根はローカロリーで、ビタミンA、ビタミンC、カリウム、食物繊維などが豊富な野菜です。消化を助けるアミラーゼ(ジアスターゼ)、身体の免疫力を強化するプロテアーゼ、脂肪の分解や燃焼に関わるリパーゼなどの消化酵素も含んでいます。そして大根をすりおろしたときに出てくる辛味成分イソチオシアネート。抗菌作用、解毒作用、血液のサラサラ効果、消化促進作用と美肌効果、アンチエイジング効果ととんでもなく素晴しいのですが、しかしこれらは熱に弱い。そこで、ビタミンCを多く含んでいる皮も一緒にすりおろした大根おろし。おろし方によって辛味も違ってくるようですが、鬼おろしで豪快におろした新鮮でジューシーな大根おろしの辛さと食感は大好きです。
「しもつかれ」用の大根とは別にして、花田色エリア(R4+R50)の地酒でいろいろやるのが、この時期の愉しみです。大根っていいなぁ。
「しもつかれ」用の大根とは別にして、花田色エリア(R4+R50)の地酒でいろいろやるのが、この時期の愉しみです。大根っていいなぁ。
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